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インフルエンザの予防接種は絶対に受けておいた方が良い!

体調は全てに優先する

何をするにしても、体調が悪い状態ではうまくいかないことがほとんどです。
普段は問題なく出来ていることでも、体調を崩してしまっている時には上手く行かなかったり、効率が大きく下がってしまうということが良くあります。

そのため、ともかく重要なのは自分の体調を整えることで、その対策をすることです。
そこでここでは、毎年冬頃になると大きな問題となる病気「インフルエンザ」への対策について考えてみましょう。

インフルエンザの厄介な点は、非常にスピーディに変異するということです。
例えば麻疹やポリオなどは型の変化がほとんど起こらない病気であるため、一度かかるか、あるいは予防接種をすると発症のリスクをほぼゼロにまで落とすことができます。

しかしながら、インフルエンザは毎年のように型が変化していくため、以前に掛かったことがあったとしてもその免疫が上手く効果を発揮しないために、また発症のリスクがあるのです。

人によっては毎年のようにインフルエンザにかかってしまうということもあるでしょう。
そのため、インフルエンザのワクチンというのは100パーセント効果があるものではありません。

その年に流行るであろうインフルエンザの型を予測して、その為のワクチンを作っているために、予測が外れた場合には他の型のインフルエンザが発症してしまう可能性があります。

中には全体の23パーセント程度しか予防接種の効果が発揮されなかった、という年もあります。

では、インフルエンザの予防接種はする価値がないのか?というとそうではありません。
むしろインフルエンザの予防接種は是非しておくべきです。

というのも、インフルエンザの予防接種はすることによるデメリットが極めて少ないものであり、多少のお金が掛かる事以外にはマイナスになる部分がないためです。

副作用が出ることもありますが深刻なものになることはないため、かえって体調が崩れてしまういとうこともありません。

インフルエンザの猛威

ただ、これをお読みの人の中にはたかだかインフルエンザで大げさすぎると考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?

もし掛かってしまったとしても1週間程度休むことになるだけで、それほど大きなリスクがないと考えている人も多いかと思います。

現代においては医療が進歩したために確かにインフルエンザによるリスクはかつてに比べると大きく下りました。
ここではそんなインフルエンザが猛威を奮っていた時代のことについて、簡単に紹介します。

インフルエンザが最大の被害を出したと言われているのは1918年から1919年にかけての冬のことです。
奇しくも世界恐慌の10年前のこの冬に「スペイン風邪」と呼ばれる病気が大流行しました。

パンデミックと呼ばれる爆発的な感染拡大を起こしたもので、インフルエンザの一種であったと現代の研究で分かっています。

このスペイン風邪が流行したのはアメリカのことで、ブレストやボストンなどで流行をしたことによって悪性に変化、さらに強力なインフルエンザへと変化してアメリカ全土へと観戦を広げていきました。

このスペイン風邪によってインフルエンザに感染した人はおおよそ5億人で、その内最大1億人前後が亡くなったと考えられています。

死亡者数だけを見ると、14世紀にヨーロッパで大流行したペストよりも多いと言われるほどです。(比率で見れば大きく下りますが)

現在においてこのようなパンデミックが起こる可能性は低いと言えます。
しかし、依然としてインフルエンザ脳炎の合併症によるリスクは存在しています。

たかがインフルエンザ、たかが流行り風邪と甘く見るのではなく、少しでもリスクを減らすことができるように対策を講じる事が重要なポイントとなるでしょう。