運動

運動で「心不全」のリスクを下げよう

運動不足は健康の敵

健康を考える上で、重要なポイントとなるのが「運動」です。
運動不足の状態が続くとそれだけで様々な病気のリスクが高まるということが知られています。

これについては厚生労働省も注意喚起を行っており、普段の生活について気をつけるように情報の提供が行われています。
>>厚生労働省

運動不足によって発症するリスクが高まる病気の多くは「生活習慣病」と呼ばれるものです。

これはかつては成人病と呼ばれていたものですが、現在では「未成年でも掛かる可能性が十分ある」ということで名前が変わり、生活習慣病と呼ばれるようになりました。

では、生活習慣病を避けるためにはどの程度の運動を心がけるようにすると良いのでしょうか。

運動するべきだ、といってもこれは何もアスリートのように激しい運動をしなければならないということではありません。
一日中座っていたり、家にいるような状態は特に体に悪いと考えられるために、日常的な運動でも構わないため少しでも取り入れるようにするべきだ、ということです。

例えば出勤の際、駅まで自転車ではなく徒歩で行くようにする、という程度の変化であっても日常生活における運動量を大きく底上げすることができるでしょう。

一日の歩数について厚生労働省は男性ならば9200歩、女性ならば8300歩程度を目標とするべきだと示しています。
これに対して現在の平均的な数値は男性が8200歩前後、女性が7300歩前後となっており、いずれも1000歩程度足りていません。

つまり、平均的な生活を送っている人であれば、1日1000歩程度の歩行に当たる運動を補うだけでも運動不足の解消に繋がるということです。

運動を始めよう

運動不足になると、同時に陥りやすいのが肥満です。
そして肥満になると陥りやすいのが高血圧です。

高血圧・肥満・運動不足は生活習慣病リスクを高める三大要素であるといえるため、これらを解決できるように対策を練っていく事が重要になるでしょう。

ただ、すでに肥満状態になってしまっている人にとって運動を始めるというのはそれだけでも大きなハードルになってしまっていることも少なくありません。

では、どうすれば運動を始めることができるのでしょうか?
この時注意しなければならないのは、一念発起していきなり激しい運動をするのは正しいとはいえないということです。

急に激しい運動をすると血圧が急上昇してしまうために、それが原因になって心不全などの発作を引き起こしてしまう可能性もあります。

また、同時に尿酸値が高い人だと、激しい運動がトリガーになって痛風を発症してしまい、運動どころではなくなることも少なくありません。

そのため、まずは「ウォーキング」のようにちょっとした運動からスタートさせることが重要です。
普段から運動をしていない人は特にいきなり激しい運動をしたくなってしまうものであるため、少しずつ自分の身体を慣らしていくようにしましょう。

高血圧の人はまず病院に掛かって降圧剤をもらうなどして血圧を整え、その上で運動習慣を身につけることで下げていくことも一つの方法となります。