開業

独立開業する前に自問自答すべきこと

独立する前に考えるべきこと

働き方の多様化によりフリーランスはどんどんと増えています。 しかし、皆が成功しているわけではありません。

中には仕事を始めたもののうまくいかずに廃業しているという人もいます。フリーランスとして仕事を始めるのは手続きも簡単になり、昔よりも挑戦しやすいです。 しかし、大事なことはフリーランスになることではなくフリーランスとして生計を立てられる収入を得ることです。

そこで、フリーランスとして活動を始める前にしっかりと考えて、仕事として成り立つか冷静に判断したうえで始めるようにしましょう。 ここでは開業前に考えるべき項目について紹介をしていきます。

お金に関すること

フリーランスとして始めるにあたってはお金のことを考えることが重要です。しばらく無収入でも生活ができるのか、税務や経理の知識はもっているのかは考えておくべきことでしょう。

何故なら、開業したからといって翌日からすぐに仕事が始まり、お金がもらえるわけではないためです。 仕事をこなして収入が得られるまでにはタイムラグがあり、それまでの生活費仕事を運用する費用といったものがなければ、すぐに廃業してしまう原因となります。

また、フリーランスは一人でいろいろとこなす必要があり、税金や経理といったことも自分で進める必要があります。

お金の問題を解決するには?

お金は、ちょっとしたミスのつもりでも重大なミスとなり信用問題にかかわることもあるので開業前にしっかりと勉強しておくのが理想です。

とりわけ、開業してからは忙しくて思うように経理の勉強ができる時間が取れないことも多いため、事前の準備は必須となるでしょう。

昨今は、「弥生会計」のように、確定申告など際に役立つ便利な会計ソフトも登場しているので、日々の収支管理に利用するのも手です。また、自営業の方向けのクレジットカードも登場しています。こちらは、自営の方向けに会計処理に特化した機能が豊富に備わっているので、フリーランスの人にも重宝をされています。足りない知識や技術は、テクノロジーやサービスの力を使って解決をはかるのもひとつの方法と言えます。

仕事のリスク、責任の所在、上司がいないこと

フリーランスはいいことばかりではありません。 会社員ではないため責任は常に自分が背負うことになりますし、常に不安定な状況にさらされています。 また、上司がいないことはフリーランスのメリットに見えますが、大きなデメリットでもあります。 相談する相手がいないこと、なんでも言える先輩がいないことは仕事の中で不安になることも多いですし、困ったときに相談できる相手がいないということにもなるためです。

このようにフリーランスで仕事をするにはリスクが伴うということを理解しておくことが重要です。 仕事を始めてから思っていたよりも大変だったと感じたり、思うように仕事がもらえなかったりといったことが無いように心がまえと準備をしておきましょう。

仕事のリスクに関する対策

フリーランスとして働くうえで、相談する相手を探すためには、人脈形成に注力をするのも良い方法です。昨今は、コワーキングスペースのように、フリーランス同士が集まる共同オフィスのような施設も存在するため、ちょっとした仕事仲間を探す際にも役立てることができるでしょう。

また、リスクを分散させるという意味では、「複数のクライアント」を持っておくのが理想的です。仮に、とてもよい関係を築けている顧客を持っていたとしても、先方の経営方針によっては、いつまでも仕事が貰い続けられるとは限らないためです。仕事が無くなるリスクを回避するには、出来うる限り多方面から仕事が貰える状態を維持することが必須となるでしょう。そのためにも、人脈形成はフリーランスにとって重要となるわけです。

仕事の将来性

最後に、自分が始めようとしている仕事がニーズのあるものなのか、そして一時的でなく10年後もニーズがあるのかという二つも考えておくべき重要なことです。 仕事をするにあたっては目先の仕事をこなしていくだけでなくビジネスプランを立てて計画的に進めていく必要があります。