定期借地権付マンションとは

定期借地権付マンションとは

まず「定期借地権」とは、平成4年8月に制定された権利です。

これは、地主から期限付きで建物の敷地となる土地を借りられる権利で、期間満了後は立退料といった負担はなく、所有者に土地が戻る仕組みです。

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定期借地権付マンションのメリット

定期借地権付マンションのメリットとしては、所有権マンションと比べて安い価格で使用できることです。

中には相場よりも20%以上安くなっている物件もあります。「マンションを所有したいけど、できるだけ金額を抑えたい」という人におすすめです。ある一定期間はマンションを利用し、老後は別のところに住みたいと考える人にも適した物件です。

固定資産税や都市計画税の支払いが必要ないのも大きなメリットの一つ。土地を取得したときにかかる不動産所得も支払わなくて済みます。借地とはいえ、数十年単位で借りる人も多い定期借地権付マンション。借りる間支払わずに済むのはとても有り難いことです。

契約期間満了になったときには、建物を取り壊さなければならないので、税金を支払わないぶん、その費用として積み立てておくと安心です。将来のことを考え、居住者全員で解体費用を毎月積み立てているマンションもあります。

定期借地権付マンションのデメリット

デメリットとしては、契約期間満了後に土地を更地にし、返還しなければならないことです。一般的な分譲マンションは所有できるものですが、定期借地権付マンションは住める期間が決められています。契約期間が長いのでその面混在しがちですが、あくまで借りているものとして認識しましょう。

また、毎月地主に地代を支払う必要があります。「税金がかからないぶん、それは目をつぶる…」という人もいるかもしれませんが、中には数百万かかる場合も。土地の価格が上昇すれば、それに伴い地代も値上がりすることを心に留めておきましょう。

やむを得ず転居せざるを得ない場合、売却したいと思ってもすぐに買い手は見つかりません。担保価値が低く、買い手の住宅ローンにも期限がついてしまうからです。また、同立地の所有権を売買するマンションと比べると売却価格は安い傾向にあります。