カルボナーラ

ネットの料理レシピは信用しない方がいい!?

気軽に調べられる

パソコンやスマートフォンなど、インターネットに接続するとこができる端末を持っている人がすっかり多くなりました。
この記事を読んでいることは、みなさんもそういったものを持っているのではないかと思います。

このインターネットの普及と浸透により、様々なことが気軽に調べられるようになりました。
言うなれば、脳に取っての外付け情報媒体がインターネットのようなものです。

ただ、気軽に調べることができる、ということは大きなメリットがあると同時に、デメリットも存在しているということは忘れてはなりません。

特にインターネット上の情報というのはその多くが出典の明らかでないものです。
誰が書いたのかが分からなければ、その情報についての信憑性というのは著しく失われてしまっている可能性もあるでしょう。

そこでここでは、「情報の取捨選択」の例について、よくインターネットから情報を仕入れることが多い「レシピ」を題材にして紹介したいと思います。

特に料理があまり得意ではない人は、作りたい料理が有る時にインターネットでレシピさがしをすることが多いのではないでしょうか。

例えば「カルボナーラ レシピ」というように検索をすると、いくらでもそのレシピが登場します。
中にはスパゲティーを使ったものだけではなく、うどんを使ったカルボナーラのようなものも見つけることが出来るでしょう。

こうしてレシピを入手して、その通りに料理をする、というのは勿論それ自体が悪いことというわけではありません。

しかし、「何故このレシピになるのか」ということを考えずにそのまま料理をする、というのは一定のリスクがあることは忘れてはいけないでしょう。

インターネット上で見かけることが出来るレシピの多くは、一般の方が自分で料理する場合のものを記載しているものです。
プロなどが記載しているものを見つけることもありますが、数としては少ないでしょう。

つまり、「素人」によるレシピが掲載されているものが多く、本当に信頼して作ることが出来るものなのかどうかは保障されているものではないということです。

実際にインターネット上のレシピをそのままコピーして料理をしてみたところ、あまり美味しくならなかった、というような経験を持っている人も多いのではないでしょうか?

同じ手順で、同じ材料で作っているのに美味しくならないということはどういうことかというと、そのレシピ自体に問題があると考えなければなりません。

そもそも「味覚」というのが人によって感じ方が違うものであり、好みにも違いがあるのですから、他の素人が作ったレシピ通りに作ったものが自分に取ってはあまり美味しいものではなくなる可能性は十分に考えられることです。

インターネットのレシピを見回してみると、全体として見られる傾向であるのが「味付け不足」です。

シンプルなものを好む人が多いのか、あるいはレシピを記載する際に細かいものまで記載することを嫌っているのかどちらかは分かりませんが、そのまま作ると味が薄かったり、パンチが足りなかったりすることが多いのではないでしょうか。

あくまで参考に

上記で述べてきたことは、料理をする際にインターネット上のレシピを参考にするべきではないということではありません。
あくまでも「完全コピー」をするべきではない、ということです。

レシピを盲信してしまっていると、もし作った際に美味しく出来なかった時、自分の料理方法に問題があったのではないかと思ってしまう人が多いのです。

しかし、実際にはレシピ自体に問題がある、というよりは自分の嗜好と合わない物が多いことは覚えておいた方がよいでしょう。

インターネット上のレシピはあくまでも参考とする程度に留めておき、何度も料理をする内に自分に適している味付けをめざす事が重要です。

例えば「塩コショウ小さじ1」と記載されているレシピがあって味が薄いと感じたのであれば、同じ人が書いているレシピについては塩コショウの分量を増やすようにしてみるとバランスが取れることが多いのです。

結局、インターネット上のレシピというのは万能な虎の巻ではありません。
何度も自分で料理を繰り返して、その中で自分や家族の好みに合わせたものに調節していくことが重要です。

インターネット上のレシピを参考にしていても、こういった「調節」が上手く出来るようになれば、多くのレシピを美味しいものとして作ることが出来るようになっていきます。

「即席」でできるということからはかけ離れてしまいますが、鵜呑みにするのではなく、少しずつ自分なりの理解を加えていくことが最高の調味料となるでしょう。